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神棚にまつわる豆知識

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  • 神棚 豆知識

    神棚にお供えする基本「三種のお供え」とは?

    神棚をお祀りするにあたり、「何をお供えすればよいのか分からない」と感じたことはありませんか?
    日々の感謝や祈りの気持ちを神様に届けるために、お供え物はとても大切な役割を果たします。中でも、古くから神棚にお供えする基本とされているのが「三種のお供え」です。

    今回は、この三種のお供えの意味や正しいお供えの仕方、注意点について丁寧にご紹介いたします。神様への敬意をかたちにするお供えの基本を、ぜひこの機会に見直してみてください。




    神様への「お供え」は何のためにするのか


    神棚にお供えをする目的は、神様に感謝の気持ちを伝え、家庭を見守っていただくことへの誠意を示すためです。
    私たちは毎日、食べ物や自然の恵みをいただいて暮らしています。そうした恵みに感謝し、その一部を神様にお返しするのが「お供え」です。

    特に神棚は、家庭に神様をお迎えする場所。神様が快く過ごせるように整えることは、祈りの気持ちを表す大切な行いです。日々の小さな習慣こそが、心を整え、生活に穏やかさをもたらします。



    三種のお供えとは


    神棚にお供えする基本の「三種」とは、以下の三つのものを指します。

    お米(御神米/ごしんまい)

    ・お塩(御塩/ごえん)

    ・お水(御神水/ごしんすい)


    これらは、神道において清らかなものとされ、神様にもっともふさわしいお供えとして古くから用いられてきました。では、それぞれの意味やお供えの仕方を見ていきましょう。


    お米(御神米)


    お米は、五穀の中でも特に神聖視されている穀物で、日本人の主食でもあります。神様への感謝と豊作を祈る意味を込めて供えます。


    お米をお供えするポイント

    白米を小さな器に入れて供えます

    ・生のお米でOK(炊いたご飯は通常用いません)

    ・必ず清潔な状態で器に入れ、直接手で触れないようにするのが理想です



    お塩(御塩)


    塩は古来より清めの力を持つとされ、神聖なものとされています。神棚にお供えすることで、場を清め、神様が心地よく過ごせるように整える意味合いがあります。


    お塩をお供えするポイント

    天然の粗塩が最も望ましいとされています

    ・きれいな白い小皿に少量盛るのが一般的です

    ・お塩が湿気を吸いやすいため、定期的に新しいものと取り替えましょう



    お水(御神水)


    お水は生命の源であり、最も清浄な自然の恵みの一つとされています。新鮮な水を神様にお供えすることで、日々の感謝と清めの意志を伝えます。


    お水をお供えするポイント

    透明な小さな器(湯呑みなど)に入れて供えます

    ・毎朝、新しい水に取り替えるのが基本です

    ・夜はお供えを下げ、寝る前に器を洗って乾かしておきましょう



    三種のお供えをする時の配置と器について


    三種のお供えをする際には、正しい配置と専用の器を使うことで、より丁寧な祀り方になります。


    器の種類

    「三方(さんぽう)」と呼ばれる台を使うこともありますが、簡易的には白い陶器の器で構いません

    ・神具セットとして販売されている「瓶子(へいし)」「水玉(すいぎょく)」「皿(さら)」を活用すると便利です


    配置の基本


    神棚に向かって:

    ・真ん中に「お水」

    ・右手側に「お米」

    ・左手側に「お塩」


    と並べるのが基本的な配置です(向かってではなく、神様から見ての左右になるため、実際には左右逆になります)。



    お供えをするタイミングと頻度


    理想は毎朝、神棚の前で手を合わせ、お供え物を取り替えることです。特にお水は毎日新鮮なものに取り替えたいところですが、現実的に難しい場合もあります。その場合は無理のない範囲で、週に数回でも気持ちを込めて続けることが大切です。

    また、お供え物を下げる時間も意識しましょう。夜になったら、神棚から下げて器を洗い、清潔に保つことで神様の空間も整います。



    三種以外のお供え物は?


    基本の三種に加えて、季節の果物や野菜、酒などをお供えすることもあります。特にお正月や感謝の気持ちを込めたい特別な日には、いつもより少し丁寧なお供えをするのも良いでしょう。

    ただし、お供え物は「生もの」であるため、傷んだり腐ったりしないように注意が必要です。傷んだまま長期間放置するのは逆効果になるため、早めに下げていただくようにしてください。


    下げたお供え物はどうする?


    お供えを下げた後、その食べ物を「神様のお下がり」としていただくことを「直会(なおらい)」といいます。神様の恵みを家族で分かち合うという意味があり、とても大切な行為です。

    お水は流して問題ありませんが、お米や塩は料理に活用するなどしてありがたくいただきましょう。


    お供えに込められる想い


    三種のお供えは、ただの習慣ではなく、私たちと神様とのつながりを保つための大切な行いです。日々の生活の中で、ほんの少し手を止め、神棚の前で手を合わせる時間を持つ。その中で、自然の恵みや家族の無事を感謝する心が育まれていきます。

    完璧にできなくても構いません。大切なのは「気持ちを込めること」。まずはできることから始めてみましょう。


    まとめ


    神棚にお供えする「三種のお供え」は、お米・お塩・お水。これらは神様に対する敬意と感謝の象徴であり、神棚を整える基本です。毎朝新しいものに取り替え、清潔な器に丁寧に供えることで、神様にとって心地よい空間を保つことができます。

    形式よりも大切なのは、神様を敬う「気持ち」。この三種のお供えを通じて、暮らしの中に静かな感謝と祈りの時間を取り入れてみてはいかがでしょうか。

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